「自治体予算を考える」2日目
研修2日目の午前中は、
「財政の現状把握と今後の財政運営方策」についての講義でした。
内容は、前日の予算についての話の続きと
決算カードを用いた財政健全化指標について。
自治体の財政状況を表すものとして、
財政力指数や経常収支比率、実質収支比率などいくつかありますが、
夕張市を例に挙げ、
特別会計や公社等にかかる費用に赤字隠しがされていて
長い間見過ごされてきたことが自治体破綻に陥ったこと事などの説明がありました。
財政の指標には似たような名前の指標もあり、
それぞれま意味づけがなかなか覚えられません。
それぞれが、どの部分の健全度を見る指標で、
これが何%になると問題になっていくなど、大変複雑です。
情けない事に今までも、決算の度ごとに内容を確認している次第ですが、
今回の受講により少しでも頭の中に定着させたいものです・・・。
午後からはグループ討議があり、
昨日からの受け身のスタイルの講義とは違い、自分たちが発言できる場となりました。
今回の研修に先立ち、
各自治体の予算・決算に関する実施状況の書類を提出しているのですが、
その書類の最後の部分で、
この研修中に希望する意見交換のテーマを
6つのテーマの中から選択出来るようになっています。
選択肢となっている6つのテーマは、
予算審議のあり方、財源確保策、公共施設の老朽化対策などで、
提出した希望をもとに全参加議員が14グループに分けられ、
それぞれのテーマについて50分間、意見交換を行いました。
私のグループのテーマは、「決算審査や事業の評価」について。
事前に希望していたとおりでした。
全国の各自治体議会における
決算審査時の特別委員会設置方法や委員の選任方法、審査方法などは
それぞれ異なり、とても参考になりました。
特に決算審査方法については、
議会の規模や今までの経緯により最適な方法は異なり、
どれが良いなど一概には論じられない部分もありますが、
議会ごとの特色を知ることは、大変勉強になりました。
最後は1グループ1分間で、発表をしました。
その後、先生から講評と修了証書を頂き、解散。
芦屋市議会では9月末に3日間の予定で決算特別委員会を開催し、
決算審査を行います。
今回の研修の成果を、
予算・決算審査、予算要望、一般質問等にしっかり活用していかねばなりません。