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がんフォーラムに参加しました

今日はルナホールにて、

がんとの向き合い方や治療のありかたについて考える

「がんフォーラム」が開催されました。

 

毎年、市立芦屋病院が主催している催しであり、

今年のテーマは「がんと共存 よりよく生きる」です。

 

第一部

1.市立芦屋病院 血液・腫瘍内科 主任医長 西本 哲郎氏による

「がんとの向き合い方を考える~これからの抗がん剤治療のあり方~」

2.市立芦屋病院 緩和ケア内科 主任医長 中嶋 真一郎氏による

「地域で支える緩和ケア~早期からの介入~」

 

第二部

国立研究開発法人 国立がん研究センター名誉総長、

(独)国立病院機構 名古屋医療センター名誉院長であられる 堀田 知光氏による

 特別講演 「がん治療 仕事と両立へ」

 

今では、国民の2人に1人ががんに罹患し、

3人に1人ががんで亡くなる時代となっていますため、

身近に感じられる内容です。

 

緩和ケアの考え方については、

今までがんに罹患してから心と体の痛みを和らげるものであると認識していましたが、

中嶋真一郎氏によると、

緩和ケアとは、

実は罹患前の元気な時から考えていかなければならないものであるとのことで、

「死への準備教育」の必要性についてのお話は、大変興味深いものでした。

 

第二部の堀田総長の講演は、がん治療と仕事の両立の現状と課題についてのお話しでした。

 

国立がん研究センターが公表したがんの全国推計値によると、

2016年に、あらたにがんに診断される患者数が初めて100万人を超え、

37万人の方ががんで死亡すると予測されるとのことです。

 

堀田総長は、がん患者・経験者の就労支援のあり方に関する検討会の座長も務められ、

就労支援策や、病院とハローワークとの連携した事業についてもお示し下さいました。

 

がんと聞くと、多くの方が「治らない病気」と連想し、

労働者としての戦力外通告を受けると考えがちですが、

「必ずしも命にかかわる病気であるとは限らない」、

「今では長くつきあう慢性病になりつつある」とのことでした。

 

「がんと診断されてもすぐに仕事を諦めないでほしい」との言葉は、

大きな励ましになります。

 

私の知人も現在がんと向き合いながら、治療を続け、

仕事もあきらめることなく励んでいます。

がん治療と仕事の両立が社会問題化されるなか、

がん患者の就労サポートについては、

職場においての支援制度や、

個人への配慮に対し周囲からの納得を得るなどの対応が重要になり、

今後取り組むべき、人事マネジメントの課題でもあると思います。

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