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富田砕花賞贈呈式

今日は、市民センターで開催された富田砕花賞贈呈式に出席しました。

 

富田砕花は1890年岩手県盛岡市に生まれ、石川啄木の影響を受けて歌人として出発。

その後芦屋市に移り、1984年に亡くなるまで暮らしていました。

現在、宮川町には富田砕花旧居があり、一般公開されています。

 

富田砕花賞は、

平成2年に詩人・富田砕花の生誕100周年を記念して創設されました。

 

今回の受賞作品は、神原 芳之氏「青山記」です。

<講評>

詩集「青山記」の魅力は、1つ1つの作品が、

丁寧に編み込まれた言葉が花籠のような造形物として差し出されているところにあります。

10代に体験された戦時下の記憶が詩集の核となり、

それが自然や生命を愛おしむ心を育むと同時に、この国の社会や未来に対する深い憂いとなって、

この詩集の強い精神性と、心にひびく抒情性を生み出しています。

 

現在、神原氏は東京都港区青山に在住であり、

終の住処としての青山の地名を作品名とされたとのことです。

ご自身が体験された戦時下の記憶に基づく作品を朗読頂きましたが、

当時の社会に対するご自身の想いが感じられました。

神原様、富田砕花賞の受賞、誠におめでとうございました。

今回の受賞詩集・応募詩集は富田砕花旧居で1年間展示されますので

訪れてみてはいかがでしょうか。

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