富田砕花賞贈呈式に出席しました。
今日は芦屋市立美術博物館で開催された第29回富田砕花賞贈呈式に来賓として出席し、
この贈呈式は通常、市民センターで行われますが、
芦屋市立美術博物館において富田砕花展が開催されているため、
今年に限り、美術博物館が式場となりました。
「富田砕花賞」は、平成2年に、
富田砕花生誕百年・芦屋市制施行50周年を記念して創設されました。
毎年全国から多くの応募があり、この賞にふさわしい詩集を決定しています。
今回は全国から79詩集の応募があり選考されました。
今年の受賞者は北川朱実氏。
「夜明けをぜんぶ知っているよ」(思潮社)で富田砕花賞を受賞されましたが、
過去にも詩集3作品、小説1作品で受賞の経験があるそうです。
北川氏のこれまでの活躍に敬意を表するとともに、
更なるご活躍をご期待申し上げます。
北川朱実氏の詩との出会いは、
高校の時の国語教師が、
教科書ではなく、詩作品ばかりを教材としていた
というところにまでさかのぼるというエピソードは、大変印象的でした。
また、受賞した詩集では、
小説と詩の垣根を越える作品をつくるための冒険をされており、
その点が受賞につながったとのことでした。
よって、新しい詩歌の世界が展開されたのでしょう。
富田砕花賞が詩壇を代表する賞として、今後ますます発展することを期待いたします。