建設公営企業常任委員会視察(2日目)西条市
視察2日目は愛媛県西条市を訪れました。
西条市は、人口104,695人(県内第4位)の瀬戸内海に面したまちで、西日本最高峰の霊峰石鎚山があり、市域の約7割が山地、約3割が平地です。西条市役所の内装には、多くの木材が使われているのが印象的でした。また、市内随所に湧き出ている「うちぬき」が名水百選に選ばれ、水の都としても知られています。
今回の視察では、西条市内の橋梁の約7割の点検を市の職員が自ら行うという取り組みについて学ばせていただきました。この取り組みは、国土交通省の「インフラメンテナンス・グッドプラクティス」として紹介されました。
西条市の橋梁インフラのうち、管理する市道橋梁は894橋あり、全橋梁の93%がコンクリート橋で、かつ5m未満の簡易な構造が52%を占めています。職員が橋梁点検に着手して以降、将来に渡り負担となる点検費用を抑えるため、現在も約680橋を職員で点検しています。人材育成については、積極的に職員を外部研修や現地研修に参加させており、社会基盤メンテナンスエキスパート(ME)養成講座には、可能な限り職員を派遣し、現在は7名が取得者とのことでした。
また、地元県立高校2校の土木系の高校生に対して橋梁修繕研修会やインターンシップを行っており、行政の仕事に興味を持ってもらえるよう努めていることは、素晴らしい取り組みであると思いました。 本市では道路・公園の維持管理などは包括管理業務委託を行っていますが、技術系職員の技術の継承が課題となっています。日頃より技術力向上に向けた取り組みが重要であることをあらためて認識しました。昨日の高松市に引き続き、有意義な視察になりました。