春のユネスコバスツアー
今回は平成31年に世界遺産登録予定の百舌鳥・古市古墳群を訪ねる旅として、
堺市役所25階展望台、堺市立博物館、近つ(ちかつ)飛鳥博物館の見学です。
百舌鳥・古市古墳群は平成29年度のユネスコへの世界文化遺産推薦候補に決定し、
平成31年7月の世界文化遺産登録の実現に向けて取組んでいるところです。
芦屋を出発し、まず初めの見学場所は堺市役所。
25階にある展望台からは大仙古墳(伝仁徳天皇陵古墳)を臨むことができました。
百舌鳥エリアの中央部に位置する日本最大級の前方後円墳は、
当時海に隣接しており、大阪湾からの眺めを意識した場所に造られているとのことでした。
日本の古墳文化を物語る貴重な遺産です。
また、仁徳天皇陵古墳は、クフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵と並び世界三大墳墓とされています。
続いての堺市立博物館には、
約200インチの大型スクリーン、「百舌鳥古墳群シアター」が設置されており、
CGを駆使して制作された迫力ある映像で仁徳天皇陵古墳の雄大さを体感する事ができました。
古墳時代、この一帯には100基を超える古墳が造られましたが、
都市化の進展などにより多くが失われ、
現在は4世紀後半から6世紀前半に造られた44基の古墳が残っているそうです。
最後に訪れた大阪府立近つ飛鳥博物館は、緑に囲まれた自然豊かな場所にあり、
安藤忠雄氏により設計されたモダンな佇まいの博物館でした。
展示室を上空から見ると前方後円墳の形をしています。
また、ひときわ高くそびえる塔は「黄泉の国」をイメージして造られたそうです。
地階の「大古墳の造営」は、その風景を見事に再現されており
縮小された人々の動きが伝わってきました。
バスの移動中もユネスコ協会の中川理事による古墳に関する細かな説明があり、
詳しく学ばせて頂きました。
天気にも恵まれ有意義なバスツアーとなりました。