特別展の開会式に出席しました。
芦屋市立美術博物館にて特別展「創立100周年記念 信濃橋洋画研究所 —大阪にひとつ美術の花が咲く—」が開催されるにあたり、開会式に出席しました。
「信濃橋洋画研究所」は、大正時代末から昭和時代前期にかけて、大阪における洋画研究の拠点として洋画家の小出楢重氏、黒田重太郎氏、鍋井克之氏、国枝金三氏が、洋画家を志す者の指導を目的に開設した研究所で、1944年に閉鎖されるまでの約20年間、多くの研究生の学びの場となりました。
この特別展では、信濃橋洋画研究所に集った20名の画家の作品や関連資料が展示されており、当時の研究所の活動やその影響を伺い知ることができます。
東京や京都と比較して芸術の土壌が育ちにくいとされてきた大阪で、この研究所は多くの芸術家を輩出し、関西洋画界に大きな影響を与えました。
展示されている作品はどれも素晴らしく、均衡のとれた構図と重厚な色彩から力強さを感じる作品が多くありました。
信濃橋洋画研究所は、多くの芸術家が集い、交流し、切磋琢磨しながら豊かな創造力を育む場所であり、大阪の近代洋画界の発展に欠かせない場所であったことと思います。
特別展は本日より、8月25日(日)まで開催されます。