社会を明るくする運動「秋の講演会」
“社会を明るくする運動”とは,すべての国民が,「犯罪や非行の防止」と「犯罪や非行をした人たちの更生」について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動であり、令和3年で71回目を迎えます。
本市では毎年夏にルナホールにおいて「市民の集い」を開催していますが、コロナ禍のために残念ながら2年連続で中止となりました。来年こそは開催が出来ることを願っています。
本日は、「市民の集い」「社明学習会」に代わり、“社会を明るくする運動”の一環として市民センター401室において「秋の講演会」が開催されました。今日は午後の公務がなく参加がかなったため、受付を担当しました。
このたびは草刈健太郎氏をお招きして「お前の親になったるで〜妹に誓う 犯罪者の更生~」と題した講演でした。草刈氏は、妹さんが米国での殺人によりその尊い命を奪われるという辛く悲しい経験をされましたが、のちに刑務所出所者、少年院出院者を受け入れ一人ひとりの更生を目的とした「職親プロジェクト」に取り組んでいます。
心に響く講演であり、犯罪者の受け入れの現状や実際にある問題点などを伺うことから、理想ではなく現実を、そして被害者・加害者の両者の立場をあらためて知ることができました。
保護司の任命を頂き約10年となりますが、立ち直ろうとしている人の生きづらさに直面することも決して少なくありません。社会との葛藤を目にすることもありますが、彼らはその中で、まわりの人たちに支えられながら少しずつ前進していきます。この状況は、そのような人たちだけに限らず、コロナ禍のなか生きづらさを抱えて生きている人々全般にもいえるのではないかと思います。 今後、保護司活動においても犯罪者に寄り添うなかで、ともに課題に向き合い試行錯誤しながら良き方向に向かうよう、そして社会の役に立てるよう努めていきたいものです。