総務常任委員会 行政視察(千葉市)
本日は、芦屋市議会の総務常任委員会で千葉市を訪問し、「行政デジタル化推進」について学ばせていただきました。
千葉市では、市民のニーズを踏まえた行政サービスを提供するための「デジタル化」が進められています。中でも「あなたが使える制度お知らせサービス〜For You〜」については、必要な人に必要な支援が届けられる、興味深い取り組みです。
このサービスは、世帯構成や税情報などを分析して各制度の受給対象となる市民を抽出し、LINEやメールで個別にメッセージを送信することでリマインドを促すサービスです。現在、健康診査、がん検診、予防接種、障害・難病児童支援、ひとり親家庭支援など31の制度が対象になっているとのこと。
利用するためには、インターネットによる登録が必要です。登録後、例えばLINEの場合、千葉市の公式LINEアカウントを友達登録することで利用がスタートします。なお、令和6年7月時点で登録されている方は、12,615人とのことでした。
千葉市のデジタル推進指針にある「市民に寄り添ったデジタル化」では、市民生活の利便性を高めるための一環として、デジタル化の重要性が示されています。
千葉市では、行政手続きの原則オンライン化を目標としており、令和3年度末までに手続き件数ベースで約8割の手続きをオンライン化しています。さらに令和4年度以降はオンラインでの手続き利用率の向上に努めており、令和5年度末時点での利用率は48.9%。令和7年度末までに50%にすることを目標設定しています。 今回の視察は、デジタル化推進に向けた有意義な学びの機会となりました。大切なのは、デジタル化を単なる目的とすることではなく、真に市民目線に立ち、サービス満足度を高めるための「手段」として位置づけることです。また、この取り組みは、市民一人ひとりの安心に繋がる取り組みであり、ひいては、より住みやすいまちづくりに貢献するものであると感じました。