議会運営委員会視察(岐阜県多治見市)
本日は多治見市に視察に参りました。
視察目的は可児市と同じく「議会運営に関する研究」です。
前日同様、多治見市も議員が熱意を持って議会改革に取組んでおられました。
特に芦屋市議会でも課題となっている「議員間討議について」は、
議会が言論の府であること、また合議制機関であることを踏まえると、
自由討議の活性化についての検討が極めて重要あることを感じました。
興味深い取組みは、総合計画策定特別委員会の設置です。
多治見市議会では多治見市第7次総合計画の策定に向けて、
全議員で構成する第7次総合計画策定特別委員会を設置し取組んでいます。
計画の策定段階から議会として積極的に関わり議論を重ねており、
計画案を執行部から提案を受けて審査するだけでなく、
各議員の政策の実現を目指すために、
総合計画に掲載すべき公約(政策)を「議員一人一提案」として募集し、
90事業の提案が取りまとめられて市長に提案されます。
提案に対しては、計画上の方針をまとめた資料が提出され、それを踏まえて審査に臨んでいます。
また、基本計画は分科会に分かれて1事業ごとに詳細に審査されます。
そののち「議会」として実現すべき政策の提言をするために、
議員間討議を行い、執行部案に対し、追加・修正案を取りまとめて、
議会の総意として執行部に提案するという流れです。
議会では、第7次総合計画が着実に実行されていくよう
実施内容の進捗状況を検証しているとのことです。
検証体制としては、
3常任委員会協議会において検証が必要と思われる事業を抽出し、
執行部に資料提出や質疑を行っています。
検証内容は各常任委員会がとりまとめ、全員協議会で報告し、
情報の共有を図り決算審査への事前準備としているとのことでした。
総合計画策定における議会の関わりは、
公約を実現するための総合計画事業の議員提案に始まり、
議会の意思を示す画期的な取組みであると感じました。
しかしながら、執行部がどのように捉えているのかとても関心があります。
残念ながら、直接執行部に伺う時間がありませんでした。
他には議員の政策提言能力の向上を図るために
議員提案による条例等の制定をしていますが、
議会が地方分権を生き抜くために、
芦屋市でも積極的に取組んでいくべきであると考えます。
最後に・・
可児市、多治見市ともに視察内容についての説明は、
議員2〜3人が割り振りをして実施していました。
今後、芦屋市においても議会改革に関する視察の受け入れ時は、
(議会事務局の職員ではなく)議員が担当すべきではないかと思いました。
今後の検討課題の1つかもしれません。
大変学びの多い視察となりました。